installr パッケージで R のバージョンアップ
installr パッケージ は Windows 版 R のバージョンアップや Rstudio や git などの外部アプリケーションのインストールが R から行える R パッケージで、R-bloggers の管理人でもある Tal Galili 氏によって開発されています。
また、R のアンインストール、OS のリブート、RGui と RStudio のどちらからから実行しているかの確認など、インストール関連の機能も有しています。
この記事では installr を使って R のバージョンを行う方法と installr パッケージで Rstudio をインストールする方法を紹介します。
installr パッケージをインストールし、ロードする
R を起動し、下記コマンドを実行します。
install.packages("installr") library(installr)
R のバージョンアップ
updateR
関数にてバージョンアップを行えます。本例では下記のコマンドを実行しました。
updateR(browse_news=T, install_R=T, copy_packages=T, keep_old_packages=T, update_packagesv, start_new_R=T, quit_R=T)
各引数は以下を示します。
browse_news
: ブラウザで最新版の R の NEWS (リリースノート) を表示するか。install_R
: R をインストールするか。copy_packages
: 古いバージョンから新しいバージョンへパッケージを引き継ぐかどうか。update_packages
: 新しいバージョンの R でパッケージのアップデートを行うかどうか。keep_old_packages
: 古いバージョンの R を残すかどうか。start_new_R
: 古いバージョンのRを終了した後、新しいバージョンの R を起動する (64bit 版 R を優先で起動する)quit_R
: インストール後に自動的に R を終了するかどうか。
全て引数なしで実行した場合はダイアログボックスにて尋ねられます。
updateR()
コマンド実行後、自動的にダウンロードが開始し、ダウンロード完了後、インストーラが起動します。
RStudio のインストール
RStudio のインストールは install.RStudio
関数を実行します。
install.RStudio()
ダウンロード後、RStudio のインストーラが自動的に起動します。
OS をロック状態にする
os.lock
コマンドで OS を ロックし、Windows のログオン画面に遷移します。
os.lock()
まとめ
本記事では、installr パッケージで R のバージョンアップと RStudio のインストールを行う方法を概説しました。また、OSをロック状態にする方法を参考までに紹介しました。
installr パッケージは最新版の R や RStudio を毎回サイトからダウンロードし、インストールする手間が省けるだけでなく、installr でインストールできる外部アプリケーションには RStudio や git の他、Rtools, MikTex, ffmpeg や ImageMagick などレポート作成などに必要なアプリケーションがあり、ワークステーションの環境構築やバージョンアップ時にとても有用なパッケージだと思われます。